2009-03-23

Your attention, please!

"自転車をもっと安全・快適に。歩行者・自転車・自動車の通行空間を分離へ。"

昨年1月、国土交通省と警視庁は共同で全国98箇所の「自転車通行環境整備モデル地区」を指定しました。栃木県では、宇都宮市がモデル地区に指定されています。私は新聞の広告を見て、先日になって初めてこういった取り組みが行われていることを知りました。

「近年、環境や健康に対する意識が向上するなか、移動手段として自転車の利用が注目されている一方で、自転車と歩行者の接触事故は、最近10年間で約4.5倍に増加しています。」(2009.3.21 読売新聞広告欄)ということが背景にあるそうです。

皆さんも、自転車に乗っていて不便に感じる部分が、多々あるのではないでしょうか。自転車を好きで乗っている人たちにとっては、今の自転車の身分が良く分かっていると思います。日本はヨーロッパの自転車先進国のように、今まで自転車にやさしい道路造りをほとんどしてきませんでした。"自転車乗りのマナーが悪い!自転車は車道の左寄りを走れ!" なんて散々言われてきたんですが、自動車乗りは私たちを良くは思いませんし、私は自動車を敵対視しています。ようやく国は、道路環境を変革していかなければならないことに気がついたようですね。今後の道路環境の行末に期待しましょう。

ちなみに、自転車を健康のために乗っている方は、残念です。もちろん、全身運動・有酸素運動が実現できるので、きれいに筋肉がつけられます。ただし、毎日自動車と戦っている人の場合、自動車の排気ガスを相当吸い込んでいます。自動車に乗っている人には分からないかもしれませんが、かなりひどいです。長時間乗ると、呼吸器系の苦しさが出てきます。目も痛くなってきます。サイクリングなら、自然の豊かなところで楽しむべきなんです。現状では交通手段としての自転車は、全く健康な乗り物ではありません。

近年の日本のスポーツとしての自転車人口の増加には、少し怖い部分がありました。自転車初心者にとって、歩行者・自動車とうまくやっていけるようになるまでには、ある程度時間が必要です。この時期に皆、ヒヤッとする場面をよく体験します。自転車のマナーをよく理解できていない自転車乗りもたまにいます。むやみやたらに自転車利用を促進することは、事故のリスクを高めるだけです。

さて、国土交通省と警視庁では、以下のリンク先で自転車利用と道路に関する意見・要望を平成21年3月31日まで募集しています。アンケート形式になっていて、歩行者・自転車・自動車の3視点から意見を募っています。皆さんの意見を少しでも、今後の道路造りに反映してみてはいかがでしょうか。


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